賃貸・売買ニーズをマッチング
不動産事業を手がけるククレブ・アドバイザーズ(東京都千代田区)は、CREに関するニーズを持つ企業同士をマッチングするシステム「CCReB CREMa(ククレブクレマ」を提供している。
売買や賃貸の物件情報を集積し、企業同士をマッチングするサービス。5月末時点で、1000〜3000坪の土地や物件を中心に日本全国の約5万件が登録されている。登録されている物件や土地は、工業用地、商業用地、住宅、保育園などだ。
求める物件や売りたい物件の情報を入力しておくと、CCReB CREMaに登録されている物件の中から条件に合った物件やニーズがある企業が自動で表示される。特長は、社内でのニーズのマッチングにも利用することができる点だ。規模の大きい不動産会社の場合、社内の営業社員が持つ情報の共有が適切にされず、機会損失につながることがある。同サービスは、社内の営業社員が持つ売買ニーズや賃貸ニーズを整理するプラットフォームとしても活用できる。
CREは、通常のオフィスや商業施設のように流通サイトに情報が出回らず、売買や賃貸のニーズがあってもマッチングさせることが難しい。物件を売りたい、もしくは貸したい企業側と、買いたい、もしくは借りたい企業をプラットフォーム上でマッチングさせることで、これまで企業がニーズに合う物件を探すためにかけていたコストや人手を削減する。
マッチング機能が利用できる「スタンダードプラン」は月額2万円(税込み)。案件が成約した際にサービス利用料が発生する月額利用料無料のプランや、社内マッチングまで機能を拡張させたプランなど、利用方法に応じてプランを選択することができる。利用企業の約5割は不動産仲介会社やデベロッパーだ。そのほかにも金融機関やゼネコンなどが利用する。2023年9月に提供を開始し、24年4月末時点で利用企業は約200社だ。
(2024年6月10日8面に掲載)