競合の少ない未開拓市場を切り開き、独自の成長戦略を描くのが、北都開発(宮城県大崎市)だ。東北エリアの第2、第3都市で単身者向け住宅の建築と管理を行う。今後は、管理事業でストック収入を安定させ、さらなる事業拡大に意欲を示す。2代目トップの渡辺俊社長に戦略を聞く。
地方都市で単身者需要狙う
リピーター9割
渡辺社長は「沈まない企業をつくる」と語り、景気の波に左右されないストックビジネスの割合を高めて経営を安定させていく。そのための近道が、自社で建築しセットで管理を受託することにあるとする。
2024年5月期の売り上げは約9億円の着地見込み。売り上げに占める事業構成比率は、建築事業が8割、管理や仲介を含む賃貸事業が2割となる。宮城県大崎市に本社を置き、従業員数は10人だ。
同社は建築事業で創業し、収益不動産の開発・建築で成長してきた。同社が土地を仕入れて建築とセットで販売する。2階建て1棟18〜20戸規模の木造をメインに企画し、間取りはすべて1Kだ。販売単価は1億4000万〜2億8000万円。一部のエリアでは3階建てRC造も展開する。年間20〜25棟、300戸前後ペースで建築・販売を行う。