賃貸住宅の開発・建築、管理を行うアーキテクト・ディベロッパー(東京都中央区)は関東エリアで2位につけた。完工数は92棟1732戸で、前回よりも633戸増と大幅な伸長だ。開発の比率が68%と1年で11.6ポイント高まっている。主に1都3県で展開。駅から徒歩15分圏内の場所に、戸あたり専有面積25㎡以上の単身者向け1Kを企画する。構造は軽量鉄骨造が95%。
井村航COOは「開発・建築共に物件の大型化が進んでいる。以前は1棟14戸ほどだったが、現在は20戸程度になっている」と話す。その背景にあるのが、建築費の高騰だ。1棟あたりの戸数が少ないと、事業性が担保しにくい状況になっている。土地活用案件については100坪以上の土地への提案を強化してきた。並行して営業人員も増員。この1年で土地の仕入れ担当を8人増やし30人とした。
建築費の高騰への対応として、コストコントロールを実践してきた。同社の賃貸住宅は規格商品だ。物件が完成する時期に、どれだけ建築に関わるコストが上がっているかを事前に想定。その内容を踏まえ住宅設備などを一定分発注すること で原価を抑制している。
開発物件の販売先は、機関投資家が減り、高所得の個人投資家が増えた。
アーキテクト・ディベロッパー
東京都中央区
井村航 COO(46)