整然としている中にも植栽や動物モチーフのベンチなど温かみを感じる雰囲気の「城址の杜(じょうしのもり)」。戸建て14戸、テラスハウスが2棟8戸という構成で、各戸・各棟間にゆとりを持たせた敷地利用が特徴だ。入居者募集は5~10月にかけて3回に分けて行われ、いずれも竣工前に満室となった。
周辺相場より2、3万円高
竣工前に全戸満室
元生産緑地3400㎡に建築 植栽、住戸構成がカギ
東京都には、生産緑地に指定された土地が3020ヘクタールほど(2020年時点)あるが、農業従事者の高齢化や後継者不足などでその扱いに悩む地主も多い。
そうした中、東京都日野市の3400㎡の生産緑地が、戸建てとテラスハウスから成る城址の杜に生まれ変わった。設計したのは一級建築士事務所の娯住創(東京都日野市)だ。城址の杜は京王電鉄京王線平山城址公園駅から徒歩10分の場所に位置し、戸建て14戸、テラスハウス2棟8戸が立つ。
あえてさびたような加工を施した味わいのある館銘板を見ながら敷地内に入ると、落ち着いた茶色、グレーと白で統一された外観の建物が並ぶ。全戸が異なる間取りで、駐車場と専用庭またはテラスが付いている。