賃貸住宅の建築や管理を行うパワーズアンリミテッド(東京都新宿区)は、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)やガレージハウス、ペット共生型住宅など、幅広い種類の物件を企画する。オーナーとの長期的関係を重視する池田公洋社長に、同社の事業戦略について聞いた。
売上高79億円 建築・管理に専念
―御社の手がける事業と売上高、管理戸数を教えてください。
賃貸住宅の企画・設計、建築、管理、サ高住の運営を行っています。2024年3月期の売上高は79億円で、20年3月期比で1.25倍になっています。24年3月期の完工数は4棟199戸でした。管理戸数は、24年12月20日時点で7343戸です。そのうち6287戸が一般賃貸住宅、1056戸がサ高住です。借り上げ物件の比率は20%になります。
―メイン事業は建築でしょうか。
事業は三つに分けています。一つ目はオーナーから請け負った物件の建築・設計の売り上げを計上する「建築・設計」で、全売上高の40.1%を占めます。二つ目は一般賃貸住宅の管理手数料やサブリース賃料である「コミュニティ」で39.3%。三つ目が、サ高住の管理費や生活支援サービス費、サブリース賃料を計上する「シニア」で20.6%です。
―三つの事業の柱があるということですね。賃貸仲介はしていないのですか。
仲介は基本的に行わず、管理物件のリーシングはすべて地場の仲介会社に任せています。仲介部門があると仲介売り上げのために物件の囲い込みをする可能性が出てきてしまう。そうなるとオーナーのメリットにならないからです。