愛知県を地盤に売買仲介事業や新築、リノベーションを手掛けるsumarch(名古屋市)の業績が好調だ。売り上げの柱は、近年注力している土地の仲介や販売だ。ハウスメーカーや工務店との提携やDXの推進により不動産店舗は県内12拠点。会社全体で88億円を売り上げている。
リノベや新築も手掛け、総合不動産ビジネスを展開
社員数220名
同社は2009年に「アップレボ不動産」という名称で設立し、2020年に商号をsumarchに変更した。商圏は愛知県内全域。売買仲介と買取再販を行う「ハウスボカン」のほか、注文住宅事業「HOLIDAYS」、リノベーション事業「KULABO」の3ブランドを展開する。
業績は好調だ。2022年9月期は58億円、2023年9月期は73億円、2024年9月期は88億円と、着実に売り上げを伸ばしてきている。
稼ぎ頭は、売買仲介や土地の販売を行うブランド「住まいの窓口ハウスボカン」だ。同社では取り扱い不動産の構成比を非公開としているが、その多くは土地の仲介だ。
また土地の買取再販も手掛ける。同社では土地を購入し、新築戸建てが建つサイズに造成、区画整理し、年間300区画ほど販売する。「土地の買取再販をこれだけ行っているのは、大手を除くと弊社が地元で一番だと思います」(取締役不動産流通事業本部本部長、小新拓弥氏)
店舗数は12。不動産部の社員数は77名、うち約50名が営業マンだ。