全国賃貸住宅新聞が運営するオンラインメディア「賃貸トレンド」で隔月に配信する生番組「賃貸トレンドニュース」からゲストトークの一部をお届けします。 |
社内外に向けた発信を統一
不動産会社が商圏での認知度向上を図るため、ブランディングを強化する事例が増えている。ブランディングは、社員採用や人材育成などさまざまな場面で重要な役割を果たす。クラスコ・ホールディングス(石川県金沢市)は、いち早くブランディングの重要性を意識し、取り組んだ賃貸不動産会社の一つだ。今回、同社が新たに行ったブランディング活動について聞いた。
クラスコ 石川県金沢市 小村典弘社長(50)
価値観の言語化で信頼を獲得
ー新たなブランディングの立ち上げについて。
2024年12月に、新しくグループを統一する新ブランドとして「GO(ゴー)」を展開した。目的は会社のビジョン、ミッションなどの目線を統一すること。グループ会社が増えて商圏が広がり、顧客や社員、取引先に対して、企業ビジョンを明確に伝える必要性が高まった。以前よりプロモーションと経営におけるメッセージを統一する必要性を感じており、入居者や地域住民、オーナー、社員のいずれにもクラスコグループの目指すビジョンが伝わるようにしたかった。
ー新ブランド「GO」とは。
私たちの新しいビジョンは「GO FUN(FAN)」(ゴーファン)。楽しい仕事を増やし、楽しい人を増やしていくことが目的だ。しかしグループ会社であっても、社名は異なるので、同じようなプロモーションができない状況だった。そこで「GO」ブランドを使って、プロモーションツールを統一した。さらに、社内向けに「GO FUN LIFE(ゴーファンライフ)」というスローガンを設定した。「お客さまにもっと楽しい人生を届けたい」という私たちの強い思いを込めている。単にサービスが良いのではなく、感動できるレベルのサービス提供を目指す。これには、期待値を言語化しないと「これでいい」となって終わってしまう。ゴーファンのファンはFAN(支持者) とFUN(楽しい)で、ファンにさせるぐらい感動させる対応の統一を図る。