ECO HOUSE(エコハウス:埼玉県川口市)はドイツ製の建材を採用した高断熱・高気密の省エネ住宅の建築に強みを持つ。これまでにシリーズ累計で約25棟を供給し、新築時から20年間家賃を下げることなく、安定した賃貸経営をオーナーに提供している。今後はメンテナンス事業と管理事業に舵を切る。
入居率9割超、20年間家賃維持
建築事業を縮小 管理・修繕にシフト
ECO HOUSEは住宅性能を重視した賃貸住宅を建築。同社で自宅を建築したオーナーから賃貸住宅の案件を獲得している。
2025年2月期の売り上げは5億円。そのうち3億円は建築事業、1億円がメンテナンス事業だ。残り1億円は賃貸管理・仲介事業やその他の雑収入。
ピーク時の09年頃は24億円を売り上げたが、13年から建築の請負件数を徐々に減らしている。
松岡浩正社長は「70歳での引退を考えて、建築の請負は控えめにして、リフォーム・リノベーションなどメンテナンス事業のほうを重視している」と話す。
自立システム開発 コストを抑制
建築事業における特徴は大きく二つある。
一つ目はドイツ製の高性能な建材をはじめとした七つの標準設備「標準仕様07+(セブンプラス)」だ。
ドイツ製の高性能窓を採用。窓枠は木製で、樹脂サッシより気密性が高く、紫外線による劣化が少ない。トリプルガラスのため断熱・防音性能も高く、結露を防止する。