収益不動産の開発・再生を行うビーロット(東京都港区)は、不動産再生事業を行うクマシュー工務店(大阪市)をグループ化。取得額87億円超とビーロットとして大型のM&Aだ。再生と開発の両事業でシナジーを創出し、さらなる成長を目指す。3月に取締役社長から代表取締役社長となった望月雅博氏に戦略を聞いた。
クマシュー工務店、グループ化
全株式を取得 取得額87億円超
ビーロットは大型M&A(合併・買収)によりグループでの事業拡大に拍車をかける。1月にクマシュー工務店を完全子会社化。同社の創業者である熊岡秀史社長から株式200株を87億7000万円で取得した。
ビーロットは収益不動産の開発や再生・販売・仲介・管理を行う。2024年12月期決算では、売上高は309億3300万円、当期純利益は39億円4100万円だった。単体での従業員数は131人(24年12月末時点)。
クマシュー工務店は05年の設立以来、不動産再生事業を手がけてきた。従業員数は49人(2月末)で、24年2月期の売上高は134億3500万円、当期純利益は12億2600万円、総資産は334億8500万円に上る。底地や老朽化したアパートなど収益性の低い物件を取得し、権利調整などによって高収益物件へ再生・流通させることが強みだ。