東京都23区を中心に賃貸管理事業を行うヒロ・コーポレーション(東京都新宿区)は、管理戸数を9100戸超にまで伸ばしてきた。岡野剛社長は、提案力を武器に管理戸数の拡大を狙う。並行して、レンタルスペースや民泊事業を自社で展開。物件の運用コンサルティング力を強化し、差別化を図っていく。
売上高78億円 借り上げが75%
―売り上げは安定して伸びているようですね。
2024年10月期の売上高は78億2000万円と、前期比2.6%の増加です。事業構成比はサブリース含む管理が80%、付帯商品売り上げが15%、家賃収入など含むその他売り上げが5%です。管理戸数は9125戸(4月1日時点)。そのうち、サブリースが75%を占めます。自社物件は賃貸住宅108戸と自社ビルです。商圏は1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)。都内に2カ所、神奈川県と埼玉県に1カ所ずつ、計4拠点を構えています。東京都内の管理が7割ほどです。平均入居率は99%。オーナーは2000人弱です。25年10月期は売上高80億円を超える計画です。
―借り上げによる管理が主軸です。
当社は会長の松野浩が1987年に創業し、2025年で38期目となりますが、サブリースによる管理を経営の柱とする方針は変わっていません。創業当初は、新築の投資用区分マンションの一般管理を中心に物件を増やしてきました。その後、ハウスメーカーや設計事務所、ゼネコン、金融機関との連携を強化。サブリースを軸に徐々に管理戸数を伸ばしてきました。