【今後賃貸住宅に導入したい!注目設備・サービス】遠隔操作、非接触がトレンド
Qrio(キュリオ),LiveSmart(リブスマート),ライナフ,アマゾンジャパン,ヤマト運輸,アスクル,西濃運輸,DOORCOM(ドアコム),DXYZ(ディクシーズ)
商品・サービス|2022年10月17日
今号の「入居者に人気の設備ランキング」では、インターネットやインターホンなどおなじみの設備がランクインした。その一方で、スマートロックやIoTサービスなどの設備を導入する事例も増えている。本特集では賃貸住宅で需要が伸びつつある注目の設備を4種、紹介する。
鍵管理を一元化
個人宅用スマートロックを累計25万台以上販売するQrio(キュリオ:東京都渋谷区)では、2月より簡易施工で取り付け可能なスマートロック「Qrio LockR(ロックアール)」と「Qrio Pad(パッド)R」を、不動産管理会社に提供している。
玄関扉の錠前部分に固定して設置するスマートロックだ。専用アプリを使い、スマートフォンから鍵を開閉することができる。暗証番号での解錠設定、オートロック機能も搭載。オプションで、リモコンキーやカードキーを付けることもできる。標準価格は、Qrio Lock RとQrio Pad Rのセットで6万6000円(税込み)だ。
従来の商品とは異なり、管理システム「Roomon(ルーモン)」と連携することで、鍵管理の一元化を実現できる点が特長だ。Roomonで一時的な解錠キーを発行可能なため、内見希望者や工事事業者の入退室の際に物理鍵の手配が不要となる。入退去時の鍵の受け渡しもシステム上で完結。不動産会社の抱える鍵管理の手間とリスクを解消できることが強みだ。
Qrio Lock Rの製品画像(Qrio)
アプリで家電操作
ホームハブとサービスプラットホームの開発・販売を行うLiveSmart(リブスマート:東京都港区)は、2020年よりスマートホームハブ「LS Mini Next(エルエスミニネクスト)」を販売している。
同商品は赤外線リモコンを使用する家電や、玄関錠、太陽光発電などの住宅設備の操作を、スマホアプリやスマートスピーカーで可能にする。国産メーカーで設けられている規格である「ECHONET Lite(エコーネットライト)」に適合する設備が対象だ。コンセントに差し込むことで起動し、Wi-fiや近距離無線通信「ブルートゥース」などを通して操作する。温度・照度センサーを本体に内蔵しているため、空調や照明を利用する際の条件を設定すれば、自動で起動・停止することもできる。スマートホーム化による付加価値向上のため、賃貸オーナーや不動産会社、分譲マンションを手がけるデベロッパーからの引き合いが多い。
LS Mini Next の製品画像(LiveSmart)
ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)物件の設備としても提供を進めている。LS Mini Nextは、電気使用量を見える化したり住宅設備の制御が行える「HEMS(ヘムス)コントローラー」の認証を取得した。ハウスメーカーやデベロッパーより反響があるという。