インターネット接続機器の開発・販売を手がけるRuijie Networks Japan(ルイジェネットワークスジャパン:東京都港区)は1日、ルーターの新製品「RG‐EG5210‐JP」を発売した。
高機能と小型化を両立
ルーターは、集合住宅などにネット回線を引き込み、各部屋に分岐するために必要不可欠なネットワーク機器である。
新製品の特長は、無料のクラウド型のプラットフォームに対応し、ネット回線の混雑時にリモートによるメンテナンスと集中管理が可能である点だ。回線速度は2Gbpsで、1台で40~50世帯の接続を想定。本体サイズは、幅218㎜×高さ37㎜×奥行き160㎜で、他社製品と比較して小型化されている。本体のファンレス設計により静穏・防じん対策や低消費電力仕様となる。筐体(きょうたい)はマイナス10~55度までの広い温度範囲に対応。半屋外に近い環境での設置も可能で、セキュリティ機能のファイアーウォールも備えている。
設置される場所はマンション共用部やMDF(主配線盤)室などが多いが、RG‐EG5210‐JPはさまざまな設置場所や環境に対応している。
一般的にルーターを集合住宅に導入する場合は、従来の家庭向けの製品では機能が不十分、法人向け製品では機能が複雑で値段も高いため導入しづらいという課題があった。RG‐EG5210‐JPは性能や価格面のバランスを考慮し、集合住宅や中小規模のオフィスで導入しやすい製品として開発された。販売代理店を通じ、普及させていく予定だ。
(2023年4月10日9面に掲載)