投資用不動産の開発を行うシーラ(東京都渋谷区)は2023年11月22日、塗装事業を手がけるETP(イーティーピー:福岡市)の塗装フランチャイズチェーン(FC)事業を譲り受けたと発表した。
内製化による競争力向上狙う
ETPは「スターペイント」の名称で、福岡県を中心とした全国で13店舗を展開してきた。事業譲渡によって、ETPの毛内將元社長はシーラのデザインコンストラクション本部ペイントFC事業チームのマネージャーに就任する。
塗装FC獲得により、シーラは塗装業に参入するほか、シーラが展開する高齢者向けのIoT賃貸「シニアテックマンション」の戸建て向けリフォームも開始。自宅を「ついのすみか」としてリフォームしたい需要に応える。
塗装を内製化することで、主力事業である収益不動産開発における費用削減も見込む。削減分は物件のグレードアップに充て、競争力を高めていく。
シーラの湯藤善行社長は「塗装の内製化で可能な建築費のコストカットは数%程度だ。今後、他部門の内製化も行い、コスト削減を進める。それにより、意図したデザインの実現といった効果も表れる」と期待する。
(2024年1月15日2面に掲載)