kotoriku、丘から生まれ出た住まいをイメージ

平田晃久建築設計事務所

物件紹介|2020年02月07日

顔料の入ったコンクリートを使用し、丘のような雰囲気を出している

 『kotoriku(コトリク:東京都目黒区)』はゆるやかな谷地にある、5差路の一角に立つ3階建ての建物だ。全12戸で、整形の居室は一つも設けていない。入居者が日々の生活の中で自然の雰囲気が感じられるように設計した植栽や壁などの色調、素材感が人気の物件だ。

相場よりも1万5000円高い家賃を実現、不整形な居室デザインでプライバシー確保

 人だけではなく小鳥などの生物が訪れるような住まいをつくりたいという思いから、オーナーの家族が詠んだ「小鳥来る」という言葉にちなみ『kotoriku』と名付けられた。全戸ベランダ付き(1階は専用庭)とし、鳥や空が身近に感じられるつくりとなっている

 同建物は、2015年に独立した大場晃平建築設計事務所(東京都港区)の大場晃平代表が平田晃久建築設計事務所(東京都港区)に在籍中に設計。随所に植えられた樹木は、住民だけではなく目の前の道を通る人にも楽しんでもらうため、外から見えるように配慮し植樹したという。

ベランダに出ると、植栽の緑が間近に感じられる住戸も

ベランダに出ると、植栽の緑が間近に感じられる住戸も

 植栽の手入れの負担を考え、保水力の高い軽量土壌を採用。基本的には雨水のみで育つという。1階と3階の一部にオーナー宅があるため、後々のことを考え、オーナー宅からアクセスしやすい場所に緑を集中的に配するように植栽計画した。

 入り口から入ると、中央が共用廊下となり階段を上がりながら随所に緑が楽しめる。

 「この建物は、丘が自然の力で削られていくうちに、そこに住まいが生まれたようなイメージでつくった」と大場代表は語る。そのイメージを表現するため、外壁は土のような色合いとなるようにコンクリートに顔料を混ぜてつくられた。さらにシワ加工を施した鉄板を型枠として使うことで、コンクリートの外壁に凹凸を設け、変化を持たせている。

コンクリートの外壁には、シワのような柄を施した

コンクリートの外壁には、シワのような柄を施した

コンクリートの外壁の凹凸感は、このような鉄板を作ることで生まれた

コンクリートの外壁の凹凸感は、このような鉄板を作ることで生まれた

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