スマートロックの管理サービスを展開するMIWA Akerun Technologies(ミワアケルンテクノロジーズ 以下、MAT:東京都港区)は、出資会社である美和ロック(同)が7月に販売を開始したスマートロックとのシステム連携を、今秋をめどに行う。
クラウド型鍵管理システム
美和ロックが提供する新製品は「PiACK Ⅲ(ピアックスリー)PG」と「PiACK ⅢND」だ。MATが提供する鍵管理システム「Akerun.Mキーレス賃貸システム」と連携することで、両製品の導入物件において、物理鍵を使用せずにスマートフォンやICカード、暗証番号で施錠・解錠ができるようになり、クラウド上での鍵の管理が可能になる。
Akerun.Mキーレス賃貸システムは、4月より本格提供を開始したサービス。管理会社が行う鍵管理業務や内見・入退去時の鍵の受け渡しの効率化に寄与する。内見や原状回復などの空室時の鍵管理は、1日限定で使用可能な暗証番号を利用するなど、クラウド上で管理することができる。他社が展開する内見予約システムとの連携も進める。そのほかにも、入居状況に応じて部屋ごとのステータスを管理する機能や、スマートロックを導入した物件を登録する機能などが備わっている。
渡邉宏明社長は「今回のスマートロックへの対応により、美和ロックが提供するほぼすべての鍵のタイプに対応することになる。Akerun.Mキーレス賃貸システムを通じて、賃貸市場における鍵管理のオペレーションを根本から変えていきたい」と語る。
MIWA Akerun Technologies
東京都港区
渡邉宏明社長(35)
(2023年8月7日39面に掲載)