決済情報使った新事業に意欲
家主や賃貸管理会社に代わり、入居者に対する家賃の決済業務を行うインサイト(東京都新宿区)の代表取締役社長に、福地泰氏が3月1日付で就任した。
2013年に信販事業のアプラスの傘下から入居者向け駆けつけサポート事業のアクトコール(新宿区)の子会社となった同社は、昨年、親会社から菊井聡氏を代表に迎えた。
4代目となる福地社長の就任で、1年ぶりに創業メンバーにバトンが戻された。
設立当初システム開発に8億円を投じたため、赤字決算の苦しい時代が続いたが、2期前からは黒字化を達成している。
13万世帯から毎月集金代行する家賃の総額は、現在70億円を超える。
家賃集金業務に長きに渡り特化してきたのは、入居者の家賃決済情報を収集するためだ。
今後は、この情報を入居者自身が取得した時にメリットが得られる事業を展開する。
具体的には、滞納がない入居者が、転居後の新しい住居に家賃保証を引き継げるサービスなどを考えている。
1979年生まれの福地氏は26歳の時に初代社長の長田康二氏、2代目社長の長澤春樹氏と共同で同社を設立した。
中学から大学までプロ選手を多く輩出する国士舘のサッカー部で過ごしたスポーツマンだ。