シェアキッチン設置で交流促進
近年、企業の社員寮に対する需要が高まっている。
社員同士が顔を合わせる機会を増やすことで、コミュニケーション力やチームワークが育めるとの思いから、教育の一環として使用するケースが増えてきている。
こうしたニーズに応え、大和ライフネクスト(東京都千代田区)は、首都圏を中心に社員寮の「エルプレイス」シリーズを31棟2499戸展開している。
3月12日には、東京都江東区に立つ「エルプレイス住吉」の入居を開始した。
もともと社員寮だったが、全戸退去を機に床や壁、共有部分をリノベーションした。
入居者の交流を促進するため、1階に「みんなのキッチン」と称したシェアキッチンを設けた。
約50㎡の広さで、システムキッチンにオーブンやたこ焼き器、コーヒーメーカーなどの家電品を設置。
テーブルとイスも置いている。
担当者は「交流を通じて企業の壁を越えた友人ができれば、新たなビジネスチャンスにつながる可能性もある。見識も広がるなど、一般の賃貸物件では得られない充実感も得られる」と語る。
今年は、同社が企画してイベントを2、3回開催する予定だ。
いずれは入居者が自発的に交流の場を設けるように促す狙いがある。
都営新宿線・半蔵門線「住吉」駅から徒歩3分、築22年のRC造11階建てで部屋数は311戸。
20㎡ほどのワンルームで、賃料は9万3000円と共益費5000円。
全戸に家具家電が付いている。