不動産保有総額が19兆8000億円に上るJ-REIT(以下、Jリート:上場不動産投資信託)市場の最新動向を紹介。新型コロナウイルスの影響やリーマン・ショック時との比較を通して、これからの実物不動産の値動き予測や不動産マーケットの行く末を考察する。
リーマン時より下落抑制 物流銘柄が下支え
外国人投資家が売り
Jリートの戻りが遅い。保有不動産総額が19兆8052億円(8月末時点)になり、2001年の初上場以来、20年を経て規模を拡大してきたJリート。「不動産のカナリア」として、その値動きが不動産マーケットの将来予測を価格に織り込む存在と言われるが、新型コロナウイルスの影響が顕在化して以降、上値が重い状態が続いている。