約8500件の土地管理などを手掛ける大里綜合管理(千葉県大網白里市)の野老真理子会長(61)は自社の特徴を「本業6割、地域活動4割の会社」と話す。本業では土地管理をメーンとして建築やリフォームを収益の柱とする一方、300以上という地域でのボランティア活動を通じて、他に類を見ない地域住民との深い信頼関係を構築している。社員の「気づく訓練」の積み重ねの成果だという。その取り組みを聞いた。
土地管理8500件を支える地域活動
地域に根差した45年 黒字経営を継続
―2代目経営者として会社のかじ取りをされてきました。
主な業務としては土地管理です。九十九里地域は田畑や山林が多く、列島改造論やバブルのころに資産の一部として切り開いた土地の草刈りなど、約8500件の土地管理をすることで成り立っています。年間で150件くらいの取り引きがあります。他に建築が年間5棟くらい、リフォームが同じく300件くらいでしょうか。年商は5億円くらいで大きくも小さくもならず、赤字を出すことなく来ています。