住宅ローンを避ける層が増加
統計データ|2021年03月09日
入居者がどんな考えで賃貸住宅を選んでいるのかが分かれば、空室対策がしやすくなる。持ち家を選ぶか賃貸を選ぶかの動向を知ることもその一つだ。どのような推移で変わってきているのだろうか。
入居者属性を知ることは、空室対策において重要だ。世帯主を年齢別に見た場合の賃貸住宅の割合を見ると、賃貸住宅の入居者層の割合がよく分かる。
総務省の『住宅・土地統計調査』によると、世帯主が25歳未満である場合、賃貸住宅である確率は96~97%で最も多く、年齢が上がるにつれて割合は下がっていく。生活基盤が整うことで次第に分譲住宅を購入したり、結婚などで世帯主ではなくなったりしているものと考えられる。つまり、賃貸住宅の入居者は、分譲住宅を購入するまでのライフステージにある人々がターゲットになるということだ。