ワクチン接種、経済活動の再開が進む米国

【連載】アメリカ不動産事情 第85回 コロナ禍後のビジネス

投資|2021年07月05日

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 国内のワクチン接種活動が加速する米国では、コロナ禍の終息が近づいている。地元カリフォルニア(CA)州では6月15日から本格的な経済活動が再開となった。

市環境変化を見据え業務改善図る

■戸建て住宅の販売軒数が増加

 2020年3月以降は住宅販売で一部営業活動の自粛や規制適用が続いたが、やっとオープンハウス(予約なしで一般客が売り物件の内覧ができる)が解禁となった。減少傾向が続いた販売軒数も販売活動の本格化を契機に売り物件が増えれば逼迫(ひっぱく)した在庫水準が改善され、現行の年利3.0%(30年固定型)を活用した購入者の増加が期待される。

 賃貸市場では、一足先に雇用市場の改善を受け4月中旬ごろから入居申請者数が増え、家賃水準も持ち直している。6月末で期限が切れる賃借人保護法の終了で中間所得層を中心に正規雇用の回復が始まるなど、年末に向け居住用賃貸物件の取引市場もさらに加熱しそうだ。

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