空室対策の一つとして、物件の付加価値を向上させるリノベーションを行う事例は多い。共用階段にオートロック設備を設置、入居者を男性と想定した内装デザインなど、物件の立地やコンセプトに合わせた改修を行い、家賃増額や入居者獲得に成功した事例を紹介する。
PINGod、シックなデザインに改修 賃料2万円アップに成功
物件の原状回復・リノベーション事業を手がけるPINGod(ピンゴッド:東京都中央区)は、築31年の賃貸物件を約260万円で改修。賃料を以前よりも2万円高い8万4000円に設定して10月末より募集を行っている。
都営地下鉄大江戸線「新江古田」駅から徒歩13分の場所に位置する30㎡の2Kだった一室を、1DKへと改修。前の入居者が喫煙者であり壁紙など部屋全体の黄ばみが激しく壁や天井はすべて張り替えた。コスト削減のため変色していた掃き出し窓の木枠は、一度塗りで済む黒色で塗装した。木枠の黒色に合わせる形で壁や天井は暗めの配色にし、内装は落ち着いたシックなイメージでまとめている。