空き家を活用したシェアハウスや民泊を運営する巻組(宮城県石巻市)は、空き家をリノベーションしたシェアハウス「Roopt(ループト)」シリーズを宮城県内に3棟開設。2021年12月より、入居募集を開始した。
改修に伴う廃棄減らし環境に配慮
同シリーズ物件として開設した全3棟の物件は、それぞれ個人宅や社員寮として利用されていた空き家を活用したものだ。リノベーション後、全5~9室のシェアハウスとして生まれ変わった。家賃は3万~5万円に共益費が1万円。個室の広さは6~15畳だ。物件によっては駐車場も確保され、月3000円程度で利用可能だ。
3棟は宮城県東松島市、塩竃市、石巻市に立地する。同社への事前相談を条件に、入居者がDIYを行えることも特徴の一つだ。
同シリーズのリノベーションは、元の物件の使える部分を最大限に残し、過剰な機能をそぎ落とす方法をとる。入居者ターゲットは、主に30代の単身者。サステナブルな物件作りに共感した社会的意識の高いシンプルな暮らしを求める者とした。
加えて、仙台市近郊にも展開を予定しているため、単身赴任で地域コミュニティーに参加したいという意識を持った層へもアプローチしていきたいとする。
渡邊享子社長は「物件内のコミュニティーを保つためにも、交流イベントの主催や内見案内などを担う入居者マネージャーを設置する予定。また、当社が運営するクリエイティブイベントを紹介するプラットフォームを活用しシェアハウス入居者との接点を作っていきたい」と話す。
集客方法は物件専用サイトやSNSをメーンとしている。今後は、現在3棟が拠点する3エリアでのさらなる事業拡大と、仙台市を含む宮城県内や隣接県への展開も検討していくという。
巻組
宮城県石巻市
渡邊享子社長(33)
(2022年1月17日11面に掲載)