総合不動産業を展開するクラスコ(石川県金沢市)は12日、フロンティアホーム(埼玉県所沢市)との資本業務提携を発表。クラスコは賃貸管理・仲介・売買のほか、資産活用コンサルティングや不動産テックの開発・提供など幅広い事業を展開してきた。
ノウハウ共有し両社の企業成長図る
今回、事業エリアの拡大や相互のノウハウの活用を実現するため、以前からビジネスパートナーとして取引実績のあるフロンティアホームとの資本業務提携に至った。フロンティアホームの全株式1000株を取得。取得額は非公開。
クラスコの小村典弘社長は資本業務提携について「事業エリア拡大や、社員の交流による人材育成はもちろん、デザイン経営ノウハウ、不動産テック活用ノウハウ、企画力、商品力の相互提供により企業成長の可能性を広げたい」とコメントした。また、首都圏と地方との連携による不動産取引の活性化、リノベーション事業の強化による既存住宅のストック活用、空き家問題解決にもつなげていきたいとした。
フロンティアホームの中川潤社長は「賃貸不動産業界において、当社が強みとする首都圏を中心とした収益不動産の売買を中心に、クラスコが提供する不動産テックを活用することにより、さらなる業務効率化と生産性向上を見込んでいる」と語った。
加えて、不動産売買から建物管理およびリーシングまで、不動産全般におけるサービスの価値向上によって、顧客満足度の向上を目指す。
(2022年1月24日2面に掲載)