全体的に大学側は対面授業をメーンとしていく方針のようだ。首都圏の有名大学の2022年度の方針を見ると、慶応義塾大学(東京都港区)は9割を超える授業科目を対面で実施予定。青山学院大学(東京都渋谷区)は原則は対面授業、授業内容によりオンラインを活用。明治大学(東京都千代田区)は通学を前提とした対面授業の実施を計画。教育効果の観点によりオンライン授業も実施。一橋大学(東京都国立市)は可能な限り多くの科目を対面授業とする予定。このような大学側の方針に合わせて、大学生向け賃貸市場は21年より活発になっている。
もう一つの動きとして、オンラインで物件探しをする人が増えていることにも注目したい。21年にはオンライン経由の申し込みが全体の94%まで上昇、対20年比で2割増加。店舗の来店組数も19年に比べて半減。今後、遠方から物件探しをする割合が高い学生向け賃貸ではオンライン対応は切り離せないものになるかもしれない。それを踏まえ集客体制を強化していく必要があるだろう。
リクルートSUUMO
池本 洋一 編集長
(2022年3月7日19面に掲載)