店舗、無人店舗に加え、完全非対面での部屋探しを行う「サテライトリーシングチーム」を結成し、賃貸仲介業務のデジタル化を進めている日本エイジェント(愛媛県松山市)の竹内遼店長にサテライトリーシングチームの仕組みと成果を聞いた。
物件紹介はLINE、内見はライブ中継かセルフ内覧で
新型コロナウイルスの感染拡大により、店舗に来店いただけないことから、事業継続性の確保が必要になった。そのような中で誕生したのが、サテライトリーシングチームだ。店舗がないので、ヒアリングから接客、内見、契約までをデジタル化している。
サテライトリーシングチームでのオンライン接客は、まずお客さまに「LINE」で「友だち追加」してもらい、スタッフからお客さまに電話をかける。そして物件資料をLINEに送り、お客さまはLINEに送られた物件を見ながら気になることやほかの物件について質問をし、スタッフが応答する。ビデオ通話の要望があれば対応しているが、オンラインにまだまだ苦手意識を持っている人も多いので、電話とLINEを使って不動産の相談ができる。
内見方法には二つある。一つ目はスタッフが部屋からライブ中継をするオンラインでの見学。二つ目がお客さまが「セルフ内見」を希望する際、室内にタブレットを設置し、お客さまの質問に対して事務所のスタッフが答えていく、セルフ内見を遠隔からサポートするサービスを開発した。
オンラインを活用することで、リードタイムの大幅短縮にもつながっている。最短のリードタイムは反響対応からウェブ申込まで30分。対応数が増えているので売り上げもナンバーワンを獲得した。
オンライン接客は今後普及していくと考えている。
日本エイジェント
愛媛県松山市
サテライトリーシングチーム
竹内遼店長
(2022年6月13日23面に掲載)