住宅向けIoT機器やアプリの開発を行うアクセルラボ(東京都渋谷区)は8月23日、不動産運用大手のケネディクス(東京都千代田区)の提供する戸建て賃貸住宅「Kolet(コレット)」において新たにスマートミラーを導入することを発表した。
IoT機器の利用捉す
Koletは、アクセルラボの提供する専用アプリからIoT機器の操作ができるサービス「SpaceCore(スペースコア)」を標準搭載した戸建て賃貸住宅だ。既存の設備に加えて、今回新たにスマートミラーの開発・運用を手がけるミラーフィット(東京都渋谷区)のミラー型IoT設備「MIRROR FIT.(ミラーフィット)」をSpaceCoreと連携させた。MIRROR FIT.は、Android(アンドロイド)を搭載した自立型の全身鏡だ。24時間いつでも専用のトレーニングプログラム動画を視聴できる機能を使い、入居者の健康をサポートする。タブレット端末としてほかのIoT機器の操作やトラブル時の問い合わせを鏡上で行うことも可能。
導入目的の一つが、住宅内に設置しているIoT機器の利用を促すことだ。機器を使うためには、スマートフォンでSpaceCoreのアプリを立ち上げる必要がある。一方で鏡は日常生活に溶け込む形で常に部屋に置いてあり、スマホを持たない子どもでも操作できる。アプリを起動する手間もなく、入居者全員がより手軽にIoT機器を活用しやすくなると考え導入に至った。
アクセルラボの宇田川大輔取締役は「生活スタイルに合わせやすいように、あえて鏡は壁面への埋め込み型ではなく置き型を選択した。生活に根付くIoT設備として、多くの入居者に活用してもらいたい」と話す。
(2022年9月5日9面に掲載)