不動産オーナー向けのデジタルサービスを提供するイーデックス(宮城県仙台市)は、2月よりゲーム用のパソコン機材のレンタルサービス「e(イー)ルーム」を展開している。
若年層の入居促進狙う
ゲーム対戦競技「e(イー)スポーツ」に関心を持つ若年層などに専用機材を提供するサービスとなる。eスポーツとは、エレクトロニック・スポーツの略称で、コンピューターゲームを使った競技のこと。学生や20代を中心に盛り上がりを見せている。一般社団法人日本eスポーツ連合(東京都中央区)の調べによると、2018年の市場規模が48億円だったのに対し、21年の予測値は87億円と伸張しており、今後も拡大傾向にあると考えられる。
eルームは、パソコンゲームをプレーしたい若年層の入居者の利用を想定。高性能ゲーミングパソコンやチェア、モニター、ヘッドホンなどをまとめた8点セットを賃貸物件に設置する。ゲームをプレーするために必要となる高速インターネット回線もオプションで用意。空室物件に導入し、入居促進を図る。
オーナーへの提供料金は、39万9900円(税込み)から。同社が運営する、eルーム対応物件を掲載する不動産情報ポータルサイトへの掲載料も含む。SNSによるeルームの宣伝も行う。入居者が決まった時点で利用料金が発生する。
10月20日には宮城県仙台市のリノベーション物件をeルームのモデルルームとして公開開始。しばらく運営したのち、賃料を相場より1万円から2万円ほど高くして貸し出していく予定だ。
(2022年12月12日9面に掲載)