イケアの商品で空間づくり 家具付き物件への施工事例増

イケア・ジャパン

その他|2023年01月07日

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ビジネスインテリアデザインサービスを活用した民泊施設の事例

 スウェーデン家具大手であるイケアの日本法人、イケア・ジャパン(千葉県船橋市)は、同社の商品を活用した空間づくりを提案する「ビジネスインテリアデザインサービス」を展開している。

 インテリアコーディネーターが家具やインテリアを用いた空間のトータルコーディネートを提案する。依頼者からコーディネートや予算、ペルソナについて1時間ほどのヒアリングを対面かオンラインで行い、7~10日で部屋のイメージ画像や設置できる家具の見積書を提出。家具やインテリアはイケアで展開されている約9500点もの商品の中から提案する。活用する商品は、リサイクルできたり、再生可能な素材から作られていたりするものが多い。商品の購入や配送・組み立てのサポートも行う。提案1回あたりの金額は、9900円(税込み)。家具の購入代と運送費は別途かかる。

 オフィスの改装時や、大学が運営する寮や学生会館、民泊などの宿泊施設での利用が多い。ここ2~3年は、家具付き物件の需要の高まりにより、賃貸物件のオーナーから所有物件における空室対策の一環でプランニングを依頼される事例も出てきた。実際に神奈川県にアパート1棟を持つオーナーが、家具付き物件としてリノベーションを行うため、同サービスを活用。全6戸のうち5戸が空室の物件だったが、工事中の時点で内見の申し込みがあるなど反響を獲得。満室稼働にすることができた。

 ビジネスインテリアデザインサービスの提供は2010年より開始した。イケア・ジャパンの石田雅之ビジネスマネージャーは「イケアは60年以上にわたり、世界各国で空間づくりの提案を行ってきた。低コストかつ環境に配慮した商品を販売するとともに、ビジネスインテリアデザインサービスをさらに展開していく」と語る。

(2023年1月2・9日33面に掲載)

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