塗料などの販売を行う関西ペイントブラーノ(東京都渋谷区)は、三好不動産(福岡市)と一般社団法人インテリアペインター協会(福岡県北九州市)の3社で業務提携を開始した。関西ペイントブラーノが提供する、クロスの塗装サービス「クロスカラーリングサービス」において、2023年7月18日より九州地方での実証実験と本格導入を進める。
クロスの貼り替え回数を減らしSDGs推進
クロスカラーリングサービスはインテリアペインター協会が開発した、専用の道具と工法がセットになっている商品だ。原状回復時のクロス貼り替えを減らす効果が見込めるという。通常の現状回復工事では汚れたクロスを貼り替えるが、同商品では現状のクロスの上から塗るだけでよい。速乾性に優れ臭いが少ない塗料を既存クロスの上に塗ることで、壁紙の質感を損なわずに塗装する。既存クロスを剥がす手間や、廃棄物をなくすことが可能となる。物件によっては通常のクロス貼り替えと比べて費用を40%、作業時間を50%削減できる。
三好不動産はSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みの一環として同サービスを推進。自社の管理物件で試験的に導入し徐々に件数を増やしていく。関西ペイントブラーノは今後、サービスの全国展開を目指す。
(2023年8月28日9面に掲載)