所有権の帰属と請け負い【宅建試験解説】

【連載】2023年宅建試験まるかわり解説

管理・仲介業|2024年01月11日

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Q.住宅増築部分の所有権は誰に?

A.建物所有者に所有権が帰属します

 2023年度の宅地建物取引士試験の問3では所有権の取得について不動産の付合(民法242条)が初めて出題されました。

独立した存在か 所有の帰属性

 不動産の所有者は、原則として、その不動産に従として付合した物の所有権を取得します(民法242条本文)。「従として付合した」とは、不動産に付着して、これを分離復旧させることが事実上不可能となるか、または社会経済上著しく不利益な程度に至ることをいいます。

 木造瓦ぶき平屋建ての寺院一棟建て(約15坪)に物置などの建物を増築したという事案において、最高裁は、増築部分が既存建物と別個独立の存在を有せず、その構成部分となっている場合には、増築部分は、既存建物の所有者の所有に帰属する旨を判示しています。(最判昭和38年5月31日)

構造と内装を区別 区分所有の対象に

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