営業支援ツールの開発を手がけるアンビシャスグループ(東京都渋谷区)は2023年4月より、営業活動効率化アプリ「TeamBoard(チームボード)」を提供している。
社員の活動量把握も
定型文や画像データなどをクラウド上に登録すると、同アプリをインストールしたスマートフォンのキーボードから登録データをワンタップで送信できるようになる。メールやSMS(ショートメッセージサービス)、「LINE」など、キーボードを開けるすべての通信アプリで利用することが可能だ。不動産会社では、物件への反響後の返信や内見希望者への地図の送信、物件紹介時の資料送信などに利用することができる。
管理者は、ユーザーが登録データを送信した時間や回数を把握することも可能だ。各社員の活動量把握のほか、データの利用回数の分析で営業資料を改善するといった使い方も想定する。
登録データを他人と共有しない「フリープラン」は無料で利用でき、23年12月20日時点のユーザー数は約6000人。登録データをチームで共有する「法人プラン」の月額利用料はアカウント数によって変わり、都度見積もりが必要だ。同日時点の契約社数は約15社で、賃貸仲介や投資用不動産販売といった不動産事業者の利用が多いという。
元々は保険営業の支援を想定してアプリを開発した。「現場の営業社員は、顧客とのやりとりにLINEなど便利なスマホアプリをどんどん利用するのに対し、マネジャーがそれを管理しきれず困っている点に着目した」(角田裕大COO)。対個人顧客の業務が発生する業種全般で利用可能なアプリだが、まずは引き合いが多い不動産会社への提供を進める。
(2024年1月29日8面に掲載)