情的に「怒鳴る」ことの事業リスクが高まる昨今。いかにしてそのリスクを防ぐべきかのシリーズ第三弾をお送りする。
叱責は高リスク 笑顔で感情を鎮静
「あの時、本気で怒ってくれたからこそ、今の自分があるんです。ありがとうございます」というセリフは、よく、昭和の昔気質の職人の話や芸人の修行話として横行した。しかし、今は「訴訟リスク」でしかない。「感謝などされず」、メンバーのメンタルリスクや退職リスクにしかならない。
また、本当に「本人のためにここはしっかりと叱っておくか」と思ったとしても、「怒ったフリ」を演じていたはずが、本当に自分の言葉に酔って怒りが増幅してしまうことがある。これは「表情フィードバック」という現象である。
むしろ逆に「優しく接する演技をしよう」「笑顔で対処しよう」と行動を変えると、怒りも次第に静まっていくのだ。