感情にまかせて「怒鳴る」という昭和の風習が、昨今は許されない。それを防ぐためのアンガーマネジメントについて論じる。
怒ったほうが負け 自殺の事例も
前号(2023年12月25日号)で論じたように、昨今の最高裁判所の判決や、公務員の懲戒事例では、「怒鳴る」パワーハラスメント(パワハラ)が訴訟や懲戒リスクになっている。
これが昭和の思考回路だとなかなかついていけない。
「遅刻をした」のだから「コラー」と怒ったら、怒った人のほうにレッドカードが出る時代。それを「時代が間違っている」というのは、「スマートフォンだ、ITだという時代が間違っている」というのと同義であり、社会の許容範囲の幅の変化についていけていないことになる。