空き家活用サミット、2日間で799人が聴講【賃貸住宅フェア2025東京 開催レポート】

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その他|2025年10月15日

壇上で話す高岡建材の高岡洋輔社長(右)とアドレスの佐別当隆志社長

 「賃貸住宅フェア」では、3回目となる「空き家活用サミット」を開催した。全国賃貸住宅新聞とリフォーム産業新聞の2社合同イベントの同サミットは、2日間で七つのセミナーを実施し、計799人が聴講した。セミナーには、空き家対策に取り組む全国の事業者14社が登壇。空き家問題を解決しながら事業成長を実現する、空き家ビジネスの可能性を発信した。

 最も聴講者を集めたのは初日最後の講演となった「急増する空き家を活かせ!民泊・ホテル再生の成功事例と収益化のポイント」だった。同セミナーには、増え続ける空き家を収益を生む民泊・ホテルに再生してきた3社が登壇し、149人が聴講した。小笠原企画(福岡市)は、斜面の多い長崎市で空き家を宿泊施設に改修し、地域のにぎわいにつなげた事例を紹介。高級民泊ブランド「今昔荘」を展開するファンバウンド(滋賀県野洲市)、民泊転用のリノベーションを手がけるxxx(エイジィ:東京都渋谷区)は、リノベーションのコスト管理や集客戦略、安定収益化のためのポイントなどを解説した。

 2日目に最も盛況となったのは、一般社団法人シェアリングエコノミー協会(東京都千代田区)の会員企業が登壇した座談会「人口減地域の空き家〜シェアリングビジネスで有効活用〜」だった。

 多拠点居住サービス「ADDress(アドレス)」を提供するアドレス(同)、ローカルエリアの不動産をプロデュースするサービス「旅する不動産」を展開する高岡建材(京都府与謝野町)が登壇。空き家を再生したシェアハウスの運営を手がける巻組(宮城県石巻市)は映像で出演し、ファシリテーターはシェアリングエコノミー協会が務めた。空き家を利活用する選択肢として「シェアする」ことのメリットや可能性を議論した。

(2025年10月13日12面に掲載)

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