REAN JAPAN、自社のノウハウを開示し業界の底上げに尽力
Real Estate Agent Network Japan(リーンジャパン), ハウスコム, S-FIT(エスフィット), 誠不動産
その他|2021年09月24日
不動産賃貸仲介業界研究会、Real Estate Agent Network Japan(以下、REAN JAPAN:リーンジャパン)の発起人であるハウスコム(東京都港区)の田村穂社長、S-FIT(エスフィット:同)の紫原友規社長、誠不動産(東京都渋谷区)の鈴木誠社長の3人に話を聞いた(第3回)
―「賃貸仲介営業」はどういうものが素晴らしいか、または改善の余地があると一律にいえるか?
紫原:一律には言い難い。しかし、入居後の生活を想像しながら部屋を探すという鈴木社長の姿勢は全員持っていてほしい。内見に行って部屋を決めても入居後に理想と違うことはよくある。そこに対してプロの視点でアドバイスするのは大切。
―営業人材の特徴をまとめたような「選手名鑑」のようなものを作りたいとか?
紫原:売り上げが全てではないが、数字は一つの指標になる。野球の選手名鑑のように、データを可視化することで、営業としての自分の強みを本人が把握でき、励みにつながる。自社だけではなく、様々な企業と一緒にできたら面白い。
―研究会の活動を通して具体的にやりたいこと
田村:最終的には顧客への新しいサービスの創出。前提として、各社のデータの有効活用がある。仲介だけでなく、管理会社の持つ間取りや空室情報のデータも顧客へ転換できていないのが現状。賃貸仲介にとって部屋探しだけではないサービスを目指したい。
鈴木:賃貸仲介の働き手・管理会社と数多くつながって、会って話すことが働き手にも顧客にもいい業界をつくる。交流の場をつくって意見交換していきたい。
―紫原社長は動画の発信に積極的だが?
紫原:業界の人間だからわかるすごさを掘り下げたい。成長や成約率の理由は、ひも解きができる。業界で働く人たちにぜひ見て欲しい。
―この活動を通じて面白いと思ったこと
田村:紫原社長の取り組みは、発信する場としてすごく面白い。自分たちの立ち位置・求められ方がわかる。
―今後の活動
紫原:動画は社長メーンに会社のノウハウを聞いているが、今後は働き手、スタッフにも焦点をあてていきたい。自社の取り組みも開示していきたい。
ハウスコム
東京都港区
田村穂社長
S-FIT
東京都港区
紫原友規社長
誠不動産
東京都渋谷区
鈴木誠社長
(9月20日19面に掲載)