UDS、「つながり」テーマの複合施設

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その他|2023年03月16日

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メゾネットタイプのSOHO住戸 (撮影:渡辺慎一)

 まちづくりにつながる事業企画、建築設計、店舗運営を行うUDS(ユーディーエス:東京都渋谷区)は、同社が企画した東京都世田谷区代田のコンパクト複合施設「nakahara-sou(なかはらそう)」を1月にオープン。店舗、住戸とも満室だ。

SOHO型の住居を企画

 同物件は、小田急電鉄小田原線世田谷代田駅から徒歩3分に立地する。建物は地下1階地上3階建てRC造。カクテル・バー&スタジオ、レストランといった店舗と住戸5戸からなる。

 住戸は、SOHO向けとして設計。間取りはワンルーム、1LDK、2DKで、専有面積は35.10~72.47㎡。専用の屋上テラス付きのメゾネット3戸は、大きな窓と吹き抜け空間を有する。1階から地下のメゾネットには、大きな窓と2カ所のドライエリアを設けた。ワンルームタイプは3m37㎝の天井高をとり、広々と感じられる空間に仕上げた。「地域とつながり、まちににぎわいを生み、人と人のつながりを生むような場所に」という施設コンセプトに対する共感のほか、特にSOHOは、開放的な空間デザインが魅力となり成約に至ったという。

 物件の立つ場所は以前、約200店舗が立ち並ぶ中原商店街だった。戦後の環状七号線の道路計画で店の多くが立ち退き、にぎわいが消えた状態が長く続いていた。

 地域に代々住む土地オーナーから、建て替え予定の建物を街の活性化につなげられないかとの相談を受けたことが、同施設を発案するきっかけとなった。かつての中原商店街の歴史をくみ、通りに面した1階と地下階は、店舗フロアとして計画。小規模事業者でも入居しやすい、床面積や視認性を意識した区画設定を行った。

 今後は、持続可能で地域に新たな魅力を加える場の企画を手がけていく予定。

(2023年3月13日17面に掲載)

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