北海道の旭川エリアで数少ない総合不動産会社として創業15年目を迎えた生活プロデュース(北海道旭川市)。賃貸仲介店舗を市内に5店舗構え、管理戸数は1万14戸(7月12日時点)にまで拡大した。特に2016年以降は年間約1000戸ペースで受託数を増やす急成長企業だ。創業当初から掲げてきた「管理戸数旭川市内で1番」という目標を実現。地場大手の総合不動産会社として存在感を高める同社の戦略と、今後のさらなる成長目標について神幸博社長に話を聞いた。
旭川市商圏に創業15年で管理1万戸へ急成長
年間1000戸ペースで拡大 管理・仲介・売買の総合力強み
―創業当初は売買事業を中心にした会社を目指していたと聞きました。〝総合不動産〟を意識したきっかけは何だったのでしょうか。
売買の事業を拡大するためには、安定した不動産情報を持つオーナーとの接点が必要になり、この接点は管理を受託することにあると考えました。また、管理を受託するための信頼度の獲得は、リーシング力にあると考え、管理・仲介・売買の三つの事業を総合的に取り扱うことで相乗効果が生まれるという考えに至りました。加えて、創業した06年当時は、商圏である旭川市内にはいずれかの事業に特化したタイプの不動産会社が多く、総合不動産会社として成長することで他社との差別化にもつながると考えました。現在、グループ全体の売上高は14億円。その内訳は、賃貸管理が70%、賃貸仲介・売買が30%となります。