白と青色塗装で古さを払しょく
2017年03月27日 | リノベーション
築43年が家賃2万8000円増額で成約
仲介・管理業を行うS-FIT(東京都港区)は2年間空室だった築43年の部屋を改修し、家賃を2万8000円も増額して入居者を決めた。
老朽化が進み薄暗かった室内を、白と青系の塗装で清潔感を出した。
物件は東急田園都市線「藤が丘」駅から徒歩6分の場所に立つ『サンハイツ藤ヶ丘』。
BEFORE
RC造の7階建てで、4階の1LDKの部屋だ。
「小高い丘の上に建てられ緑や街の景色が見渡せるため、明るい雰囲気にして立地に見合う部屋にしたかった」と改装を担当した古賀利郎リーダーは語る。
お洒落を意識する若者を入居ターゲットに設定し、部屋全体は海をイメージするようなナチュラルな内装にした。
塗装で室内の色彩を一新、リビングダイニングは白を基調に、各個室は青や水色を配色した。
和室は畳からフローリングに変え、壁の一面を青に塗った。
下地に薄いクロスを貼り、その上から塗装することで、古さが味わいに感じるシャビーシックな空間になっている。
玄関の天井はアーチ型が特徴的で、青に塗ることで、さらにインパクトを与えた。
周辺の壁が青に塗装されているため、玄関の壁は白く塗装し、目を引くようにした。
LDKの奥の壁一面は茶色に塗装することで、部屋の青色と白色を引き立たせた。
今回の工事費用は約400万円。
契約を決めたのは20代の男性会社員だ。
部屋の雰囲気と窓からの良好な景色が決め手だった。
賃料は9万3000円で、改装後1カ月以内に成約した。
「今回のリノベーションで部屋が暗い印象から一変して明るい部屋になった。見晴らしの良い景色とマッチしているため短期間での成約になったのでは」と語った。