解体しない浴槽リフォーム費用を抑え水回りを一新
2015年10月22日 | リノベーション
岡山県津山市JR因美線津山駅から徒歩20分。
学生マンションを所有するオーナーより「空室が全然埋まらない」と相談を受けたのはタカラ産業(岡山県津山市)の河本義登社長。
河本社長いわく、部屋を内見した瞬間に入居が決まらない理由が明白になったという。
「立地が悪いのはもちろん、時代にそぐわない3点ユニットをいまだに使用していました。しかも浴室内にはカビが発生し、白いはずの壁が黒ずんでいました。時代に合わないうえ、水回りが清潔でない物件に入居は決まりません」と河本社長は話す。
そこで同社では、独自の手法により3点ユニットのうちの便器を切り離すことで、トイレルームと、お湯掛けができる浴室に分解し、特殊な液剤で壁にこびりついたカビを落とし、既存の浴室を新品同様に化粧することで水回りの印象を一新した。
さらに、浴室の壁にはアクセントパネルを用いて、デザイン的な要素も取り入れた。
河本社長いわく、きれいにするだけでは内覧の際に他と差別化できず、入居者に選んでもらえないという。
また立地上、リフォームやリノベーションをしたからといって賃料を上げれるわけではないので、いかに経費をかけずに改修するかが家主にとって重要になるという。
「既存の浴槽を使用することで解体工事をする必要がなくなります。そのため経費削減や工事による騒音防止にもなります」(河本社長)
通常、解体工事を伴う浴室工事の場合価格が50万~80万円だが、解体工事をしなくてもいいため15万~30万円に抑えることができる。
同物件では家賃4万円でなかなか空室が埋まらなかったが、浴室リフォームをした途端入居が決まり、その後空室が出るたびにオーナーよりリフォームの依頼を受注している。