16歳から新聞販売店に勤め、23歳のとき、不動産投資を始めた大川護郎オーナー。ANGELOグループとして不動産事業を行い、姫路市を中心に約4900戸所有している。新たなビジネスとして、所有物件が集中する姫路市の中心部において数億円を投じ、無料Wi-Fi化、WEBカメラを設置し、家賃0円にし街の発展に貢献しようと意気込む大川オーナーに話を聞いた。
新聞販売の傍ら不動産投資開始
亀岡 本日は姫路からお越しだとお聞きしました。姫路といえば、工業都市として栄えているため昔から作業員向けの住宅が多く、貸家業が盛んな街ですね。2000戸ほど所有している家主もいましたが、何戸ほど所有していますか。
大川 建設中の物件を含んで、4903戸所有しています。そのうち2300戸は姫路市内の物件です。住宅以外に、飲食店舗や高齢者施設、銭湯なども所有しています。
亀岡 賃貸住宅に風呂がなかった時代から自宅で入浴することが当たり前になった現代でも、銭湯に行く文化が残っているのは、広い空間でリラックスしたいという日本人の感性なのかもしれませんね。ところで、5000戸近く保有しているとは、代々家主業を営んでいるのですか。
大川 23歳のとき初めて不動産を購入したので、それから投資家としてスタートしました。それまでは中学を卒業してすぐに就職した読売新聞の販売所で、新聞の普及率を上げることにまい進していました。おかげさまで19歳で所長にさせていただきました。一販売所ではありますが、読売新聞の正力松太郎氏の話はしばしば耳にしました。販売店の独立をさせてもらえることになり、2013年から堺で4店舗展開しています。
ANGELO
大川 護郎 社長
1972年7月2日生まれ。兵庫県姫路市生まれ。中学卒業後、読売新聞販売店に就職する。不動産に興味を持ち、物件を購入する。2008年のリーマン・ショックで日本の不動産価格が暴落した際、一気に物件を増やした。現在、4903戸(着工中を含む)。駐車場は2375車室。土地は約18万㎡所有している。 趣味は不動産投資とゴルフ。ハンデは9。
- ANGELO
- 本社所在地 : 本社:大阪府大阪市中央区中寺 1-2-23 本部:兵庫県姫路市南畝町1-41
- 設立 : 2013年4月2日 社員数 : 140人(グループ含む)人 資本金 : 100万円円
- 事業内容 : 不動産管理、売買、駐車場運営など
経済評論家 亀岡 大郎 氏
大正15年京城生まれ。新大阪新聞経済部長を経て、経済評論家となる。文藝春秋、サンデー毎日など一流紙で、経済・財界問題を中心に、精力的な活動を続ける一方で「自動車戦争」「ゲリラ商法」「IBMの人事管理」などベストセラー多数。