米国の不動産取引では必須の「ホームインスペクション(建物診断)」にいち早く着目し、日本で導入したさくら事務所(東京都渋谷区)。
ホームインスペクションは収益不動産の売買が活発になる中、賃貸住宅業界においても注目されている。
今回は同社の2代目社長、大西倫加社長に今後の取り組みについて熱く語ってもらった。
住宅購入者向けに建物の状態を診断
亀岡 社名がさくら事務所とは日本的な名前ですね。
大西 社名は創業者の長嶋修が長女の名前にちなんで付けました。当社の理念「人と不動産のより幸せな関係を追求し、豊かで美しい社会を次世代に手渡すこと」がその社名にも込められています。
亀岡 そうですか。具体的には今どのような事業を展開されているのですか。
大西 ホームインスペクションとかマンション管理組合のコンサルティングなどです。ホームインスペクションとは不動産取引の際に行う住宅診断です。これまで4万件を超える実績があります。

さくら事務所
大西 倫加 社長
1972年6月15日生まれ。兵庫県出身。広告代理店やHR企業、マーケティング企業を経てさくら事務所参画。 2013年に同社代表取締役社長就任。らくだ不動産代表取締役社長。NPO法人日本ホームインスペクターズ協会理事。 座右の銘は「Mastery for service」。趣味は日本全国神社巡り。
- さくら事務所
- 本社所在地 : 東京都渋谷区桜丘町29‐24 桜丘リージェンシー101
- 設立 : 1999年3月(株式会社化2003年5月) 資本金 : 3310万円
- 事業内容 : 総合不動産コンサルティングサービス、ホームインスペクション(住宅診断など)、マンション管理組合向けコンサルティングサービス、他

経済評論家 亀岡 大郎 氏
大正15年京城生まれ。新大阪新聞経済部長を経て、経済評論家となる。文藝春秋、サンデー毎日など一流紙で、経済・財界問題を中心に、精力的な活動を続ける一方で「自動車戦争」「ゲリラ商法」「IBMの人事管理」などベストセラー多数。