2022年の5月30日号で、地域分析と賃料設定、稼働率についての記事を紹介しました。今回は稼働率についてもう少し掘り下げ、満室と空室を一般的な視点から少し変えながら「ほぼ満室がベスト」である理由を解説します。
良い条件の落とし穴 ひそむ危険な理由
多くの人々が目指す満室運営。日々ざまざまな団体によるセミナーや勉強会に参加して、成功事例を参考に積極的に取り組んでいる人も少なくないのではないでしょうか。キャッシュフローの増加を目標に考えたとき、すべてのユニットから得られる営業利益の確保は非常に重要なものです。
ただ、満室にこだわるが故に抜け落ちてしまうポイントが二つあります。それは、「想定空室期間と利回り(売却額)」です。