電気量計のスマートメーターを使用した見守りサービスを提供する中部電力ミライズコネクト(愛知県名古屋市)は、家賃債務保証会社のCasa(カーサ:東京都新宿区)と提携し、新サービス「ダイレクトワイド見守りプラン」の提供を、8月29日に始めた。中部地域を中心に試験的に導入し、10月からは首都圏にも展開している。
Casaと提携し全国展開
ダイレクトワイド見守りプランは、中部電力ミライズコネクトが各住戸に設置するスマートメーターを使った見守りサービス「テラシテR」を使用する。Casaが提供する家賃の収納代行、家賃保証、孤独死保険の家賃債務保証プランに付帯させた商品だ。
テラシテRは、新たな設備導入や工事を行わなくても、見守りサービスを導入できる。現地に行かず遠隔で電気使用量を確認するスマートメーターで、日常の電気消費量を分析して異変を感知する。異変があれば入居者に自動音声で連絡する。万が一、安否確認ができない場合、管理会社や入居者の家族に連絡する仕組みだ。初回保証料は賃料や共益費などの合計額の50%で、月額費用は決済手数料込みで2330円(税込み)だ。秋山光輝社長は「スマートメーターの普及により、当社の見守りサービスの全国展開が可能となった。順次サービスの展開エリアを拡大していく」と話す。
Casaとしては、65歳以上の高齢者世帯や空室率の増加を受けて、テラシテRを活用することにより、社会問題の解決に向けた貢献を目指していく。
中部電力ミライズコネクト
愛知県名古屋市
秋山光輝社長(52)
(2023年10月23日22面に掲載)