マックス、コンクリート構造向け工具に注目

【連載】千葉明の株式教室 No.295

投資|2019年12月16日

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鉄筋結束機の北米向け売上高が前年同期を上回る

ホッチキス以外に4つの主要部門

 過日(日曜日の早朝)、ホッチキスで数枚の資料をとじようとしたら「かちゃ」という空音。針がない。「コンビニにならあるかな」と思い、近場のコンビニへ。2ケース入りで154円。フと思った。「マックス(6454)の商品はホッチキス&針ぐらいしか知らないな。まさかこれだけで上場企業の看板を背負えるわけではないだろう」と。どんなものを作っている会社かを調べた。

 主要事業部門は「オフィス事業:ホッチキスを中心にした文房具」「機工品事業:エア工具・充電工具・コンクリート用くぎ打ち機」「住宅環境機事業:浴室暖房換気乾燥機や床暖房システム等」「AF事業:農業・食品分野の結束機器(梱包機)」「オートステープラー事業:デジタルプリント機器」。

 中でも「ツインタイン」というコンクリート構造向け工具/鉄筋結束機(鉄筋の結束を瞬時に行い手作業に比べ格段の効率化を実現)に、アナリストやファンドマネージャーの関心が高いという。7月29日の第1四半期のアナリスト等向けの決算説明会では、10の質問のうちの7つは鉄筋結束機に関するものだった。会社側では「北米向けの伸びが顕著。欧州向けで為替変動の影響は受けたが、売上高は前年同期を上回った」といった具合の答えを返している。

 収益好調。前3月期の「2.9%増収、16.5%の営業増益、8.8%の最終増益、2円増配44円配」に対し今期も「3.2%増収、4.2%営業増益、3.7%最終増益」計画でスタート、中間期開示時点で売上高こそ0.5%増と縮小も「営業利益10.5%増(79億円)、純益6.6%増(54億円)」と好サプライズ(通期の利益上方修正)を提供した。本稿作成中の時価(2000円台入り口、年初来高値水準)。過去3年余の株価パフォーマンスは+60%弱。

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