電気・ガスの比較サイトを運営するENECHANGE(エネチェンジ:東京都中央区)は2023年12月1日、管理会社向けに空室時の電気手続きを代行するサービス「空室通電エネチェンジ」の提供を開始した。
イタンジと業務提携
空室における電気契約の利用停止と開通に関する申し込み手続きを一括して代行する。空室期間中に発生する電気料金は原則ENECHANGEが負担。入退去ごとに生じる管理会社の手続きや請求といった業務負担を削減することができる。
電気契約に関わる申し込み手続きは専用のウェブに登録した物件のステータスを変更することで完了し、利用状況はウェブ上でリアルタイムで確認できるようになる。管理会社は管理物件を一括で登録することも可能だ。
23年12月21日には不動産テック企業のイタンジ(東京都港区)との業務提携を発表。今後、同社の賃貸借契約の電子申し込みサービス「申込受付くん」に登録された物件情報と連携し、管理会社が物件を登録する作業を省くことを想定する。
ENECHANGEが対象物件の入居者に対し、電力やガスなどの案内を行うことが利用の条件となる。エネチェンジ事業部の神島健太マネージャーは「当社の案内に対する入居者の満足度が管理会社への評価にもつながっていくと考える。電気・ガスの比較サイトで培ってきたノウハウを基に、入居者に対して専門性の高いサポートができることが強みだ」と話す。
(2024年1月29日8面に掲載)