Jトラストグループで不動産事業を行うグローベルス(東京都品川区)は、デベロッパーのM&A(合併・買収)により、事業領域を拡大する。藤田賢一社長に同社の戦略を聞いた。
マンションデベM&Aで拡大
経常3億4000万円 70%の大幅増益
グローベルスは、金融事業を行うJトラストグループの不動産会社だ。分譲マンション開発会社の買収を弾みに、経営を成長軌道に乗せる。グローベルスの2023年3月期の業績は、売上高61億円と、前期比32%の増収。経常利益は同70%増の3億4000万円と好調だ。
総合不動産企業として三つの事業を展開する。一つ目は、全体の売り上げの約70%を占める不動産開発事業。マンション分譲、土地・戸建て分譲、賃貸マンションやアパートの開発を手がける。
二つ目はソリューション事業で、収益物件の販売、賃貸管理や売買仲介を含む。三つ目は新規事業としての不動産クラウドファンディング(以下、クラファン)事業だ。
再販案件が伸長 借地権物件に強み
23年3月期において、売り上げ、利益ともに貢献したのは、マンション分譲に加え、収益物件の再販。特に強みとするのが借地権付きの物件だ。