タイセイ・ハウジー(東京都渋谷区)は賃貸管理、社宅管理業務代行サービス、賃貸仲介それぞれの事業を拡大し、会社全体の成長につなげてきた。基盤となる管理戸数は7万5000戸を超える。2023年9月に、持ち株会社のトップを務める赤間健一郎氏が社長に就任。「原点回帰」を旗印に掲げ、顧客本位の経営の徹底を目指す。
売り上げ128億円 工事事業の比率42%
―グループ全体で何社ですか。
タイセイ・ハウジーグループは当社を含むグループ8社で構成されており、グループ全体の売り上げは23年6月期で400億円でした。タイセイ・ハウジー単体では128億円です。当社単体での事業構成比でいうと、大規模修繕・原状回復を含めた工事事業が42%、賃貸管理・仲介事業が36%、社宅管理業務代行事業が20%、そのほか、売買仲介事業が2%になります。商圏は北海道から九州地方までで、当社単体でバックオフィスを含め37拠点を置いています。
―どの事業の伸びが大きいのでしょうか。
全体で押し上がっています。管理のストックが増えることで仲介手数料や更新料による収入も伸びています。グループでの管理戸数は9万6555戸になりました。当社単体では7万5675戸です。管理戸数は年間2500〜3000戸のペースで純増しています。管理物件の入居率は97%です(共に23年6月末時点)
―どのような管理受託の案件が増えていますか。
管理を増やした物件のうち、新規のオーナーの案件が7割を占めています。他社に任せていたものの対応に不満があり、当社に管理を移されるオーナーが多いです。オーナー数は約5000人です。毎月、オーナー向け会報誌を5000部ほど発行しています。管理戸数の拡大を経営課題として掲げており、23年度は営業部門による管理受託を重点的に強化しています。
―管理の営業体制は。