入居者からの問い合わせ対応をどう効率化するか。AI(人工知能)を活用したチャットボットサービスの利用により、効率化した事例がある。ウェブサイト制作やシステム開発を行うアイアクト(東京都千代田区)が提供するAIチャットボット「Cogmo Attend(コグモ・アテンド)」の導入事例を紹介する。
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Cogmo Attendは2017年にアイアクトが開発したAIチャットボット。40社が導入している。利用企業の業種はさまざまで、インフラ、メーカーが50%、保険・共済が15%を占める。同社の売上高は約8億円でうちAI事業が35%、同事業を成長エンジンと位置付ける。
「Cogmo Attendは、自然な文章で回答ができるだけでなく、ほかのシステムと自動でデータ連携できることが強み」と、同社の西原中也取締役は話す。
同商品は、顧客からの質問の一次自動応答から、問い合わせ内容を業務プロセスに組み込むまでを自動化できる。つまり、入居者からの問い合わせに自動で回答するだけでなく、その内容を「Sales force(セールスフォース)」などの業務システムに自動入力できる。
24年1月には、賃貸住宅入居者向けの駆け付けサービスを提供するジャパンベストレスキューシステム(以下、JBR:愛知県名古屋市)が同サービスを導入。入居者からの問い合わせ対応を自動化することで、オペレーターの業務負担軽減を図った。