RealtyBank(リアルティバンク:北海道札幌市)は、2022年よりバーチャル(仮想)ホームステージングサービスを提供している。サービス利用者は2年で1000社を超えており、賃貸業界をはじめとし、売買や建築・リフォーム業界まで多岐に渡っている。同社の川上将司社長にサービスの特徴、開発に至った海外勤務での経験や、今後の展望ついて聞いた。
「サイトで選ばれる」物件演出
登録1150社に伸長 海外の企業も活用
賃貸仲介や売買仲介向けのバーチャルホームステージングサービス「Digital Staging(デジタルステージング)」を展開するのが、RealtyBankだ。
バーチャルホームステージングとは、物件内部写真に対して家具や装飾を加えて雰囲気を演出し、生活イメージを視覚化する技術・サービスのこと。一番の導入メリットは、消費者がウェブ上で物件比較をする場合に、クオリティーの高い画像で差別化を図り、物件の優位性を持たせやすい点だ。
昨今のユーザーは、入居したい物件の絞り込みをウェブ上でほぼ終えてしまうことがほとんど。そこで、ウェブサイトに掲載する物件の画像の質を高め、「選ばれる物件」に仕上げることが重要となる。このサービスでは、住む人に対して具体的な生活イメージを想起させることができ、物件の魅力を伝えやすくなるため、長期空室物件対策などについても有効だという。